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  これは危険な言葉ですが要するに本当に強度の高いトレーニングになっているかどうかの目安についての話です。私の場合そのセットに入る前に恐怖を感じるか感じないかでその強度を計っています、もちろん小さな筋肉はいくら強度をかけても恐怖と言うところまで行きませんが大きな筋肉の場合はセットに入る前に間接や靱帯、腱、骨などに掛かる負担を考えると恐ろしくて逃げ出してしまいたいと感じる事を目安にします、前項で説明した”つらい”と言う感覚はいつまでたっても感じますが”恐怖”と言うのはある程度繰り返すとなくなって来ますので恐怖を追いかけていくと常にオーバーロードをかける指標になります。  
       
 
 
       
  あなたは「目標にしています」とか「尊敬しています」とか自分の好きなボディビルダーに向かって言ったことがありませんか、私は時々言われるのですが、私の場合、屁理屈言いなのでこういう事を言ってくる人に「私なんかを目標にしていたらいつまでたっても私を超えることは出来ませんよ、もっと上を見てがんばってください。」と言ってしまいます。こういわれた方はたいがい複雑な表情をしているのですが、人は何かを目標に努力を始めればそれに向かって様々な苦難を乗り越えて行くものですが、目標点が高いか低いかはその人の主観的なもので、そこに到達する努力指数は変わらないと思います。であるならばより高い目標の方が良いに決まっていると思いませんか。ほら、クラーク博士も言ってるでしょ。  
     
   
 
 
 
       
  大きな身体をしたボディビルダーはそれだけで一般の人から見れば驚異の存在です。ましてやそいつが考えられない様な重さのバーベルを扱う姿は異様そのものです。あなたはジムにおいて一般の人からは”異様な物体”として見られているのです、ですから必要以上に周りの人に気を遣わないとすぐにクレームの対象になりやすいのです。普通の人と同じ様に振る舞っているつもりでも態度が大きく思われてしまいますし、時にはインストラクターからあらぬ注意を受けたりして気分の良いものではありません。ジムでのトレーニング環境を良くするためにも(とばっちりがまわってこない様に)普通よりも多めに気を配る習慣を付けましょう、明日も快適にジムを利用するあなた自身のために。  
       
   
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  スポーツを行う人の身体の状態はいろいろな意味で一般人の規格から外れています、たとえば健康診断における単純な身長・体重比はスポーツを行う人は一般の人に比べて筋肉が多い分重たくなりますので、診断結果は太り過ぎのレッテルを貼られてしまいます。またボディビルダーの様に常に身体を酷使しているトレーニーが血液検査を行った場合、GOT酵素(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)が異常に高く出ますがこれは破壊された筋肉からGOT酵素が直接血液中に入り込むためで数値が高くても肝機能障害ではありません。GPT酵素(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)の数値が正常値の40以下なら問題はないでしょう。
  
 
       
   
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  私の見解ではボディビル競技は他のフィギュア競技がその動作や演技力を競うのに対し作り上げた完成形を静の状態で競う、いわば作品の品評会だと思っています、ですからボディビルにおける人間の理想の体型と言うあいまいなガイドラインに乗っ取って評価されてしまいます。ガイドラインがそもそも無形ですから多くの場合その時のディフェンディングチャンピオンの体型がチャンピオンの雛型になるケースが多く、従ってチャンピオンの連覇と言う現象が起きやすくなってしまいます。つまり現チャンピオンとは異なった所が特長の素晴らしいフィジークを持った選手がでてきても、どう扱って良いか分からなくなってしまいます、結果、チャンピオンの次にチャンピオンに似た選手が2位その次に似た選手が3位と言う事もままあります。  
       
   
 
       
 
 
       
  身長差によるプロポーションの差異も本来比較しづらいものですので、結果に不満を抱く選手も出てくるでしょう。ですから5キロ刻みで設定されたカテゴリーのクラス別選手権で頑張ってみてはどうでしょうか、体重別ではありますが除脂肪状態ですから同じ様な背格好の選手がライバルのはずです、それにクラス別選手権は世界へ続く道が開けていますから。  
       
   
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  あなたが他の人に何か質問をするとします、その人から何かの答えが返ってきた時、あなたはその答えが正しいのか誤りなのか判断出来ますか?出来るくらいならはじめから尋ねたりしませんよね。トレーニング法などを質問する人がよくいますが答える人によって答えがまちまちだったりして結局、人それぞれだねって事になってしまいます。たしかに人それぞれの部分もありますがなにもかもでしょうか、そんなことはありません正しい答えはちゃんとあるのです。誰かが誤った知識を伝承しているのです、ただその正誤が明らかにされないまま伝言ゲームが行われていたりします。ためしに一度インストラクターになぜなぜ攻撃をしてみてください、なぜなぜ2段掘り下げ攻撃くらいで撃沈する様では正しく理解されていないと思われます。正しく理解するためには自分で納得のいくまで自分で調べるのが一番良いってことですね。ひょっとするとあなたは口のうまい私に騙されているのかも知れませんよ、今。  
       
   
 
       
 
 
       
  使用重量に慣れてきたらオーバーロードを掛けなければならないと前項で述べましたが、ではいつのタイミングで重量を増したら良いのでしょうか。現在扱っている重量が軽く感じられる様になる事はいつまでたってもやってきません。ですから一定の期間同じ重量を使い続けたら計画的に重量アップを行います。私の場合「強化キャンペーン」と銘打ってそのキャンペーンに入ったらほとんどの部位に対して使用重量アップを図ります、キャンペーン初日はどの部位もかなり新鮮な筋肉痛が得られますよ。そう言うステップを何度か繰り返していくうちにいつの間にか3ステップ位前に扱っていた重量は結構コントロール出来る重量に成り下がっています。あなたも半年間位同じ重量を続けていませんか。さぁ!今日からキャンペーンの始まりです!  
       
   
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  私はコンテスト会場などで何を食べたらそんな身体になれるのですかと聞かれる事がよくありますが、いつも「別に特別な物は何も採ってませんし、食事の量も普通ですよ、トレーニングの内容が肝心なんです」とあたりまえの事を答えます。あまりにもこの手の質問が多いのは筋肥大をするための最大の要素を食事やサプリメントだと思っている人が相変わらず多いと言う事でしょう。だから流行のプロテインやサプリメントを一生懸命摂取はするものの、トレーニングは相変わらずの内容で一向に体型が変化しない人が多いのです「このサプリメントを採っていれば・・・」とか「一日にプロテインをどれだけ飲めば・・・」とかが筋肉を大きくするのではなくどんなトレーニング内容であるかなのです。種のない所にいくら肥料をまいても何も発芽しません。  
       
   
 
       
 
 
       
  コンテストの予選や決勝でピックアップ、いわゆる比較審査と言うのがありますが各審査員の方々はいったい何を基準にあんな短い時間でピックアップの選出をしているのでしょうか、それは選手が舞台袖から出てきて並んだ瞬間におよその見当をつけているのです、ですから審査員の目に触れた瞬間のインパクトをいかにつけるかが課題になります、下を向いたままだらだら歩いて登場したりしていたら目立てません。舞台袖で気持ちにスイッチをしっかり入れ胸を張り堂々と大きく見せて歩きましょう、そしてピックアップの声が自分にかからないからと言って力を抜いてはいけません、今ピックアップで呼ばれた選手をオーダーしたのはたった一人の審査員だけですからその他の審査員はあなたと誰かを比較しょうと品定めしていてピックアップ中の選手を見ていないであなたを見ているかも知れませんから。
 
       
   
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